南京結びは大きい荷物、重い荷物を固定する時によく選択されます。輸送結びは沢山の荷物をまとめ上げるのに用いられます。もやい結びは結んだ後の細かな調整も可能で、長時間の運搬を要するプロに好まれる結び方です。いずれの結び方も引き締めながら固定する点で共通しています。とにかく崩れ落ちないように固定することを眼目にしているからです。裏を返せば、ロープワークには積載荷物の固定以外の目途で用いられるものもたくさんあります。箱を十字に縛れる「巻き結び」や、ロープの末尾をさらに結ぶ「ふた結び」、船舶を固定する「ねじ結び」、手術に使われる「外科結び」等々、枚挙に暇がありません。ここではそれらの結び方は割愛することにします。

南京結びはとにかく確実に固定する目途に使われます。従って、ロープワークの要所でアジャスターとして使えば安心することができます。初心者が覚えてすぐにマスターできる結び方でもないので、最初は荷物の両サイドに2人が構え、一方がロープやフックの位置を指示するのが無難でしょう。片方のサイドでロープの先端をフックにかけ、逆サイドで数字の「8」のように弛ませます。くびれた部分を下部の輪で巻いて首輪のようにかけ、さらに出現した下の輪で巻き上げます。残りの輪からロープを通し、フックにかけます。最後に声を掛け合って引っ張ることで、きつく縛ることができます。南京結びで注意を要するのは、張りのチェック、締め付けの強さです。チェック方法は単純で、固定した荷物を押しても張りの強さが変化しないかどうかを確認すればよいのです。荷物が動いてしまい、ロープが緩むようなことがあれば、ロープワークに誤りがあるのです。因みに南京結びに最適なロープはビニロン製です。慣れるまではロープの数を増やして対応するなどの工夫も必要です。

 

 

コメントを残す